黄昏時の図書館

金田一春彦記念図書館で谷川俊太郎の『ゆう/夕』を読んでいたらいつの間にか夕暮れが訪れていた。 窓を開けると空が明るくそこでも……誰かが呼んでいる僕のように谷川俊太郎「夕方」

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恐るべきスウィフトは自分にとって不都合な真実も暴き出す。

 ジョナサン・スウィフトはいわゆる王権派であるトーリー党で論戦を張っていた人だったが、民権派であるホイッグ党の台頭にあって将来の栄達の希望を失い、失意のままアイルランドのダブリンにある聖パトリック教会の主席司祭になったというようなことが文学辞典には書かれている。18世紀当時の複雑な英国や英国を取り巻く政治や宗教の状況については詳らかにしないし、ましてやスウィフトの心の内は想像にあまるが、ただ一つ…

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『ガリヴァー旅行記』と芥川龍之介「桃太郎」

 『ガリヴァー旅行記』について話さなければならないので配布資料を作成していた。もっぱら重要箇所を打ち込むだけなのだが、タイピングが苦手なので時間ばかりかかる。しかし、打ち込んでいると、ただ視覚で文字を追っているのとちがい、指も思考に参加するのだろう、内容の理解が深まるばかりか記憶に残る。 なんとか資料の作成が終わったので遅い昼食を食べた。朝からずっと家にこもっていたので家の前の小さな森に入り枯草…

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